マルチプルID-POS「Point of Buy®」データレポート活用例を公開中!「2018年以降の洗濯洗剤動向」

マルチプルID-POS「Point of Buy®」データレポート活用例を公開中!「2018年以降の洗濯洗剤動向」

洗濯洗剤主要メーカー3社における構成比

図表1)POB会員「花王・P&G・ライオン3社」における「洗濯洗剤」の購入金額構成比
図表1)POB会員「花王・P&G・ライオン3社」における「洗濯洗剤」の購入金額構成比

18年下期から各社新商品の投入がスタート、各社ともに発売直後に構成比シェア拡大に成功しています。

まず8月に「速乾性や(ふっくらとした)触感」などの新たな価値を提案したライオンが「トップ ハレタ」を発売、9月の購入金額構成比は25.6%(前月20.1%/5.5ポイントアップ)。

その後、19年2月にPGが主力の「アリエール」で“スポーツ”を切り口に「アリエール史上最強消臭洗浄力」を掲げる新商品「プラチナスポーツ」を投入。3月の購入金額構成比は37.6%(前月35.4%/2.2ポイントアップ)。

4月には、花王が新洗剤「アタックZERO」を発売、アタック液体史上「最高の洗浄力」、片手で注入できる「ワンハンドプッシュボトル」や「ドラム式専用」商品を投入。4月における花王の購入金額構成比は、46.1%(前月42.1%/4.0ポイントアップ)で、全期間において花王が購入金額で1位のシェアを獲得しています。

洗濯洗剤主要メーカー3社のブランド別構成比

図表2)POB会員「花王・P&G・ライオン3社」における「洗濯洗剤」 主要ブランド別構成金額構成比
図表2)POB会員「花王・P&G・ライオン3社」における「洗濯洗剤」 主要ブランド別構成金額構成比

ブランド別では、花王「アタックNEO」が2割以上のシェアをキープ。新洗剤「アタックZERO」発売の4月で8.5%(アタック全体27.5%)、5月で8.0%(アタック全体23.3%)のシェアを獲得し、新洗剤においても既存顧客に受け入れられていることが伺えます。

一方、19年3月発売のP&G「プラチナスポーツ」は数値としてはまだ現れていませんが、14年同社から洗濯洗剤の新しい形態として発売された「ジェルボール(図表中はGSと記載)」は、「アリエール ジェルボール」および「ボールド ジェルボール」が、発売から数年経過後に一定のシェアを獲得している実態もあり、今後の動向に注目です。他にも、「P&G さらさ」は、漂白剤や着色料を加えず、肌に優しいのが特徴で、競合商品もなく安心安全を求める消費者の心をつかみ、主力の「アリエール」よりも高いシェアを獲得する月も見受けられます。

また、ライオンは「トップ」が大きな構成比を占めていますが、18年9月発売の新洗剤「ハレタ」や、同月にリニューアル発売した「アクロン」、根強いファンを抱える粉末洗剤の「ブルーダイヤ」などが、数値として表れています。

図表3)POB会員「洗濯洗剤」機能別・商品特性別の購入金額構成比
図表3)POB会員「洗濯洗剤」機能別・商品特性別の購入金額構成比

機能別・商品特性別で構成比をみると、「抗菌・ウィルス」がもっとも大きな構成比を占め、「(アタックZERO)のZERO洗浄」、「無添加・自然派」、「部屋干し用」、「消臭」と続きます。

「抗菌・ウィルス」については、梅雨時の6月~7月と、インフルエンザや風邪など、ウィルスや感染症のリスクが高まる11月~12月にかけて上昇傾向となり、「無添加・自然派」は、ほぼ一定の構成比でリピーターに支えられています。「部屋干し用」や「消臭」は、部屋干しによる生乾き臭を防ぐことや、ニオイ菌を断つというように消費者ニーズが高い機能ではありますが、「抗菌・ウィルス」機能と関連する部分もあるため、数値としては表れにくいことが考えられます。

2018年以降の洗濯洗剤についての詳細レポート、その他マルチプルID-POS「Point of Buy®」データレポートに関するお問い合わせは、ページ下部のフォームよりお気軽にお問合せください。