平均レシート単価は586円のセブンが最多。アイテム数は各社2~3個
まず、コンビニエンスストア大手3社(セブン–イレブン・ローソン・ファミリーマート)の購入状況は、セブン–イレブン<平均レシート単価¥586円・レシート1枚あたりの買上点数2.8個>、ファミリーマート<平均レシート単価¥502円・レシート1枚あたりの買上点数2.5個>ローソン<平均レシート単価¥556円・レシート1枚あたりの買上点数3.0個>となります。
曜日別レシート購入金額は、各社金・土曜がピーク、ローソンは火曜も高い傾向あり
次に、来店曜日別の購入レシート金額割合をみると、セブン–イレブンは<金曜日14.6%>から、2.1ポイント上昇し<土曜日16.7%>でピークを迎えます。比較的曜日に限らず、安定して購入されていることがわかります。これはファミリーマートについても同様です。
一方で、ローソンにおいては<木曜13.0%>から、7.0ポイント上昇し、<金曜日20.0%>で来店のピークを迎えます。その後<月曜11.3%>までは下降しますが、再び4.7ポイントの上昇し、<火曜日16.0%>となり、レシート購入金額の推移に特徴が表れました。
コンビニ主力の「おでん」「揚げ物」が全体の購入金額に占める割合やレシート推移を分析しました。
―冬場じゃない、コンビニおでんは9月と10月に売れていたー
「おでん」の、レシート購入金額全体に占める割合をみると、セブンイレブンは0.7%、ファミリーマートは0.2%、ローソンは0.1%となります。(各社平均割合)
季節商品のため、他商品よりも割合が小さくなりますが、店頭に並び始める8月~10月に各社TVCMやキャンペーンなどを投下し、それに伴い各社の購入金額も上昇していることがわかります。特にセブン–イレブンは9月(2018年3.3%/2019年3.2%)に跳ね上がっているのが特徴的です。
―揚げ物は各社一定シェアあり。ローソンは企画実施時に大きな伸びをみせたー
「揚げ物」の、レシート購入金額全体に占める割合をみると、セブンイレブンは2.9%、ファミリーマートは3.3%、ローソンは3.5%となり(各社平均割合)、3社に大きな差はありませんでした。
各社購入金額のピークは、セブン–イレブンは4月(4.7%)、ファミリーマートは3月(5.9%)となります。ローソは8月(6.0%)に大きな伸びをみせ、背景を調べるとdポイントカード会員先着60万名に、Lチキが1個無料でもらえるキャンペーンが実施されていため、その影響が考えられます。
また、ファミリーマート(5.1%))は12月にも伸びがあり、主力のファミチキなどの商品が、クリスマスパーティを盛り上げるフードメニューとして選ばれていたことが予想されます。